筋トレの真実!筋トレ動作の根拠と真実

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実践の場で大岡理論を活かすためには、実際の動作の中で負荷がどのようにかかっているかを知る必要があります。ここでは筋トレと張力との関係について紹介していきます。

『張力』が働いていなければトレーニング効果もない!

他のページでも〝最大収縮位置で負荷を受けること〞あるいは〝最大収縮力を発揮すること〞の意義を説いてきましたが、実は、強い収縮力を発揮することが筋肉増強に結びつくのは、そこに『張力』が伴っている場合だけです。強い収縮力の発揮のみでは、筋肉の増強は図れないのです。ちなみに、重力下でのトレーニングなら重力が張力になっていると言えます。張力とはこの場合、筋肉を引き伸ばそうとする力を意味します。単純に筋肉を強く収縮させただけでは、たとえ最大筋断面積を作り出せていたとしも、筋肉の増強という目的のためには全く意味がありません。筋肉の増強には、その収縮時に『張力』が加わっていることが必要なのです。この点を理解して頂くためには、筋肉が強くなっていく過程を再確認して頂くと良いかは強い負荷をかける必要があります。また、柔らかいスーパーボールがあるとして、これに多少でも反発力を起こさせるためには、あまり強過ぎる負荷ではダメです。強過ぎれば潰れて反発できません。この場合は、その柔らかさに応じたソフトな負荷をかける必要があります。そして、この点も筋肉と同じです。それほど強くない緊張状態の筋肉に強過ぎる負荷をかけても受け切れません。その緊張状態に応じた負荷をかけてはじめて、反発力を得ることができるのです。
このように、スーパーボールの反発力にも似た筋肉の緊張維持からの力の解放が、瞬発力を生んでいることが分かれば、強い反発力を発生させた筋肉が、そのスピードという要素だけを遅くすることができないことも理解できると思います。地面に叩き付けられて反発力を帯びたスーパーボールの、跳ね上がるスピードだけを遅くすることはできません。反発力に応じてスピードも上がって当然なのです。どうですか? 冒頭にも触れた筋肉の特性〈筋肉は〝力〞と〝スピード〞を分けられない〉を深く認識することができたのではないですか?ちなみに、ゴムに例えなくても、次のような実験でその特性を確かめることができます。

筋肉の力とスピードの実験

筋肉の力とスピードの実験図解

肘を曲げて手のひらにヒモを輪にしてかけ、そこに重りをぶら下げた静止状態で、2㎏と5㎏の場合の差を比較してみるのです。まず2㎏の重りをぶら下げて静止させた状態のまま、重りが下がっているヒモをはさみで切ってみて下さい。そうすると急に抵抗が抜けて手が跳ね上がります。同じことを5㎏でもやってみて下さい。そうすると手の跳ね上がりが2㎏のときよりも速く大きくなります。5㎏のときに2㎏の速さは出ませんし、2㎏のときに5㎏の速さも出ないのです。5㎏のときには5㎏に相当した速さが出て、2㎏のときは2㎏に相当した速さが出るのです。そのときの筋肉の状態には、2㎏と5㎏の収縮度合いの差だけしかありません。筋肉は緊張を維持していただけなのです。さらにこの実験からも再確認できることは、重りがなくなったあとは、その緊張さえも消えてしまうということです。やはり、手を跳ね上げるための連続的な収縮は全く起こっていないはずです。

スロートレーニングは問題あり

筋肉が〝力〞〝スピード〞を分けられないことがはっきり分かれば、スロートレーニングのようなトレーニングの問題点も見えてきます。筋肉が〝力〞〝スピード〞を分けられない以上、スロートレーニングのように、筋力的に余力のあるレップスをゆっくりと動作させることは、高い筋力を発揮することにつながらないので、筋肉を増強することにもつながらないのです。余力のあるレップスでは、危険のない範囲ではありますが、速く動作させるべきです。なぜなら、このセット序盤の余力は、速さを増すことによって負荷を増すことができるからです。しつこいようですが、筋肉が〝力〞〝スピード〞を分けられないということは、重量が軽かろうが、速く動かしさえすれば負荷は増し、高い筋力を発揮することができるということです。このときの負荷は、実際の重量によるものに、余力分の重さが加わったものだと言えます。その意味では、スロートレーニングでも、筋力的に余力がなくなってからのレップスでは、それなりに筋力を発揮していることになります。ゆっくりした動作のように見えても、実は全力のスピードで行っているからです。ですから、効果が出るとしても、この部分だけによるものです。しかしこの場合でも、セットの大半で無駄なエネルギーを浪費しますので、本来ならその日のトレーニングで発揮できたはずの最大筋力を大きく下回った状態に終始する結果を生みます。
継続的な効果を得る上で、この状態は明らかに問題です。最大筋力を下回るような負荷しかかからないのなら、筋肉には、それ以上増強される必要が生じません。筋肉は、破壊されはしても、その傷ついた部分を修復する過程で、傷つく前の状態よりも太く強くなります。それは怪我をした部分の皮膚が再生するときに、怪我をする前よりも厚く丈夫になる現象と似ています。実際、皮膚も筋肉も、現状のレベルよりも強く大きくなるためには、必ずこの〝破壊〞を経る必要があります。そして筋肉の場合、収縮している状態から引き伸ばされたときに破壊されますので、ジャンプや物を投げる動作などに限らず、トレーニングにおいても、『固定からの解放』を利用したトレーニング、つまり、大岡理論が意味するところの『伸張反射』を利用したトレーニングを行うべきなのです。

無反動で行うトレーニングは無意味で危険

筋肉の伸展と張力図解筋肉の伸展と張力図解もうお分かりのように、〝効果を得られるトレーニング動作〞〝伸張反射を伴った動作〞は同じものです。無反動で行うトレーニングでは、動作の切り返しの際に、一度動作を区切っていることになりますから、スタート時の収縮のピークが常に停止部から始まることになってしまいます。破壊すべきは最大筋断面積での筋肉であることを考えれば、非常に無意味で危険です。伸張反射が全く発生していないわけではないですが、その反射はどうしても小さなものになるわけです。逆に、下ろしていく動作と持ち上げていく動作がひとつの伸張反射の流れを体現していれば良いことづくめです。大きな伸張反射を起こすことができ、安全であるばかりか、非常に強い力を発揮することができます。そして強い力の発揮は、より強い負荷を受けることを可能とし、その強い負荷によって引き伸ばされた筋肉には、より大きな筋破壊が生じるというわけです。このことから考えれば、反動(チーティング)を使用したフォームこそがトレーニングの基本となるべきなのです。大岡氏は言います。「トレーニングにおける反動は、〝必要悪〞のように捉えられていますが、本当は全く逆です。〝必要悪〞どころか〝必要善〞と言ったほうが良いでしょう。絶対に必要なものなのです」





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